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@OFF:0x4b
@SPK:
@JPN:『
@ENG:

@IDX:11201
@OFF:0x61
@SPK:
@JPN:ア
@ENG:

@IDX:11202
@OFF:0x77
@SPK:
@JPN:カ
@ENG:

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@OFF:0x8d
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@JPN:ギ
@ENG:

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@JPN:の
@ENG:

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@JPN:鼻
@ENG:

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@SPK:
@JPN:も
@ENG:

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@JPN:今
@ENG:

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@SPK:
@JPN:宵
@ENG:

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@SPK:
@JPN:限
@ENG:

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@OFF:0x127
@SPK:
@JPN:り
@ENG:

@IDX:11211
@OFF:0x13d
@SPK:
@JPN:』
@ENG:

@IDX:11212
@OFF:0x1e5
@SPK:
@JPN:　ここに閉じ込められて、もうどれくらいになるのだ　ろう……。
@ENG:

@IDX:11213
@OFF:0x22f
@SPK:
@JPN:　７日目くらいまでは覚えている。
@ENG:

@IDX:11214
@OFF:0x25d
@SPK:
@JPN:　と言っても、食事が２１回支給されたから多分７日　というだけだが……。
@ENG:

@IDX:11215
@OFF:0x2c1
@SPK:
@JPN:　俺はあるゲームに参加者として登録した。
@ENG:

@IDX:11216
@OFF:0x2f7
@SPK:
@JPN:　そのゲームの参加者は俺ともう一人。
@ENG:

@IDX:11217
@OFF:0x329
@SPK:
@JPN:　名前は知らないが、年恰好が俺とほぼ同じくらいの　奴だ。
@ENG:

@IDX:11218
@OFF:0x381
@SPK:
@JPN:　ゲームといっても、ルールがまるで分からない。
@ENG:

@IDX:11219
@OFF:0x3bd
@SPK:
@JPN:　ただ毎日死体を洗わされているだけ。
@ENG:

@IDX:11220
@OFF:0x3ef
@SPK:
@JPN:　おそらく先に音を上げたほうが負けなのだろう。
@ENG:

@IDX:11221
@OFF:0x43d
@SPK:
@JPN:　なぜルールが分からないのか。
@ENG:

@IDX:11222
@OFF:0x469
@SPK:
@JPN:　それはここに閉じ込められてから、誰とも口を利い　ていないからだ。
@ENG:

@IDX:11224
@OFF:0x5b9
@SPK:［男］
@JPN:　次の指示があるまではとにかく我慢し続けろ。
@ENG:

@IDX:11225
@OFF:0x675
@SPK:
@JPN:　最初に俺をここに連れてきた男からはそう言われた　だけ。
@ENG:

@IDX:11226
@OFF:0x6cb
@SPK:
@JPN:　作業の時間は、備えつけのスピーカーで知らされる　ために、ここ何日も、生きている人間はもう一人の　参加者しか見ていない。
@ENG:

@IDX:11227
@OFF:0x751
@SPK:
@JPN:　普通ならこんなものにつき合うわけがないのだが、　この勝負の賞金が魅力的過ぎる。
@ENG:

@IDX:11228
@OFF:0x7bf
@SPK:
@JPN:　１２０億。
@ENG:

@IDX:11229
@OFF:0x7d9
@SPK:
@JPN:　俺のような一般人では、決して目にすることができ　ない金額。
@ENG:

@IDX:11230
@OFF:0x823
@SPK:
@JPN:　それが、この勝負に勝利することによって俺のもの　になるのだ。
@ENG:

@IDX:11231
@OFF:0x89b
@SPK:
@JPN:　スピーカーから耳障りな音が響く。
@ENG:

@IDX:11232
@OFF:0x8cb
@SPK:
@JPN:　どうやら今日も作業の時間が来たらしい。
@ENG:

@IDX:11233
@OFF:0x901
@SPK:
@JPN:　さて、今日はどんな死体なんだ？
@ENG:

@IDX:11234
@OFF:0x9e8
@SPK:
@JPN:　……もう時間の感覚がかなり曖昧になってきた。
@ENG:

@IDX:11235
@OFF:0xa24
@SPK:
@JPN:　このゲームが始まってから、もう何体の死体を洗わ　せられたのだろう。
@ENG:

@IDX:11236
@OFF:0xa76
@SPK:
@JPN:　自分内時間では、もうひと月以上も監禁状態にされ　ている気がする。
@ENG:

@IDX:11237
@OFF:0xad8
@SPK:
@JPN:　今日も今日とて死体洗いに駆り出される。
@ENG:

@IDX:11238
@OFF:0xb0e
@SPK:
@JPN:　いったい俺たちに何をさせたいのだろうか？
@ENG:

@IDX:11239
@OFF:0xb46
@SPK:
@JPN:　俺ももう一人の参加者も、すでに口を開かなくなっ　て久しい。
@ENG:

@IDX:11240
@OFF:0xba0
@SPK:
@JPN:　ただ毎日、毎日、飯を食って、死体を洗って、寝て　……の繰り返し。
@ENG:

@IDX:11241
@OFF:0xbf0
@SPK:
@JPN:　俺もあいつも限界が近い。
@ENG:

@IDX:11242
@OFF:0xc18
@SPK:
@JPN:　もう俺の身体を動かしているのは、金への執着と、　勝利への執念だけだ。
@ENG:

@IDX:11244
@OFF:0xcb7
@SPK:［女の声］
@JPN:　勝利条件を発表するわ。
@ENG:

@IDX:11245
@OFF:0xcff
@SPK:
@JPN:　洗い場のスピーカーが突如声を発する。
@ENG:

@IDX:11246
@OFF:0xd33
@SPK:
@JPN:　聞き覚えのない声。
@ENG:

@IDX:11247
@OFF:0xd55
@SPK:
@JPN:　麻痺しつつあった脳に、その女の声が響く。
@ENG:

@IDX:11248
@OFF:0xd8d
@SPK:
@JPN:　勝利条件？
@ENG:

@IDX:11249
@OFF:0xda7
@SPK:
@JPN:　勝利条件ってなんだ？
@ENG:

@IDX:11250
@OFF:0xdcb
@SPK:
@JPN:　ただ我慢し続ければよかったんじゃないのか？
@ENG:

@IDX:11252
@OFF:0xe50
@SPK:［女の声］
@JPN:　二人ともここまでご苦労様。あなたたちが大金を手にしてここから出るために必要な条件を教えてあげるわ。
@ENG:

@IDX:11254
@OFF:0xef9
@SPK:［女の声］
@JPN:　その条件はただ一つ。一日に２体の死体を洗うこと、以上よ。
@ENG:

@IDX:11256
@OFF:0xf78
@SPK:［女の声］
@JPN:　そうそう、もう一つだけ言っておくことがあったわ。そこから出られるのは一人だけだから。それじゃ、頑張ってちょうだい。
@ENG:

@IDX:11257
@OFF:0x101e
@SPK:
@JPN:　それだけ言うと、作業場のスピーカーは沈黙してし　まった。
@ENG:

@IDX:11258
@OFF:0x1066
@SPK:
@JPN:　一日に２体の死体を洗う……。
@ENG:

@IDX:11259
@OFF:0x1092
@SPK:
@JPN:　それほど難しいことではなさそうだ。
@ENG:

@IDX:11260
@OFF:0x10c4
@SPK:
@JPN:　俺は、もう一人の参加者と顔を見合わせた。
@ENG:

@IDX:11261
@OFF:0x1126
@SPK:
@JPN:　……もう一人の参加者？
@ENG:

@IDX:11262
@OFF:0x114c
@SPK:
@JPN:　一日に送られてくる死体は２体。
@ENG:

@IDX:11263
@OFF:0x117a
@SPK:
@JPN:　いつも俺とあいつで１体ずつ洗ってきた。
@ENG:

@IDX:11264
@OFF:0x11c0
@SPK:
@JPN:　そして、もう一つの条件。
@ENG:

@IDX:11265
@OFF:0x11e8
@SPK:
@JPN:　ここから出られるのは一人きり。
@ENG:

@IDX:11266
@OFF:0x1216
@SPK:
@JPN:　つまりあいつを押しのけて一人で２体洗えってこと　なのか？
@ENG:

@IDX:11267
@OFF:0x1270
@SPK:
@JPN:　あいつも俺の顔を見ている。
@ENG:

@IDX:11268
@OFF:0x129a
@SPK:
@JPN:　おそらく同じような結論に達したのだろう。
@ENG:

@IDX:11269
@OFF:0x12e2
@SPK:
@JPN:　……だが、すでに体力は限界に近い。
@ENG:

@IDX:11270
@OFF:0x1314
@SPK:
@JPN:　あいつを押しのけてまで死体が洗えるだろうか？
@ENG:

@IDX:11271
@OFF:0x1350
@SPK:
@JPN:　体力の限界はあいつも同じはずだ。
@ENG:

@IDX:11272
@OFF:0x1380
@SPK:
@JPN:　主催者側もそのつもりで年恰好の近い二人を用意し　たのだろう。
@ENG:

@IDX:11273
@OFF:0x13de
@SPK:
@JPN:　とりあえず、チャンスを待つしかない。
@ENG:

@IDX:11274
@OFF:0x1412
@SPK:
@JPN:　勝負をかけられるのはおそらく一度。
@ENG:

@IDX:11275
@OFF:0x1444
@SPK:
@JPN:　あいつが隙を見せるまで、じっと我慢するんだ。
@ENG:

@IDX:11276
@OFF:0x153f
@SPK:
@JPN:　あの条件の発表があってから、もう３回ばかり睡眠　をとった。
@ENG:

@IDX:11277
@OFF:0x1589
@SPK:
@JPN:　俺もあいつも毎日１体ずつ死体を洗っている。
@ENG:

@IDX:11278
@OFF:0x15c3
@SPK:
@JPN:　あいつも隙を見せないように懸命なようだ。
@ENG:

@IDX:11279
@OFF:0x15fb
@SPK:
@JPN:　こちらを横目でチラチラと見ながら、身体に疲れを　残さないようにゆっくりと作業をしている。
@ENG:

@IDX:11280
@OFF:0x1675
@SPK:
@JPN:　いや、隙を見せないためだけじゃない。
@ENG:

@IDX:11281
@OFF:0x16a9
@SPK:
@JPN:　あいつも窺ってるんだ。俺の隙を……。
@ENG:

@IDX:11282
@OFF:0x1796
@SPK:
@JPN:　……お互いを監視しながらの作業は予想以上に精神　をすり減らすものだった。
@ENG:

@IDX:11283
@OFF:0x17ee
@SPK:
@JPN:　あれから何日も経った。
@ENG:

@IDX:11284
@OFF:0x1814
@SPK:
@JPN:　相変わらず、用意されている死体は２体。
@ENG:

@IDX:11285
@OFF:0x184a
@SPK:
@JPN:　一日に２体洗うという目標は叶っていない。
@ENG:

@IDX:11286
@OFF:0x1890
@SPK:
@JPN:　勝負の時を逃してしまったのかもしれない。
@ENG:

@IDX:11287
@OFF:0x18c8
@SPK:
@JPN:　今の体力では、相手の死体を奪ったとしても、その　死体を保持しつつ自分の死体を洗うなんてことは、　ほぼ不可能だ。
@ENG:

@IDX:11288
@OFF:0x1946
@SPK:
@JPN:　それとも、いつかは死体が２体以上用意される日が　来るのだろうか？
@ENG:

@IDX:11289
@OFF:0x1a4d
@SPK:
@JPN:　何も変化がない毎日。
@ENG:

@IDX:11290
@OFF:0x1a71
@SPK:
@JPN:　相変わらず送られてくる死体の数は２体。
@ENG:

@IDX:11291
@OFF:0x1aa7
@SPK:
@JPN:　俺が１体洗っている間に、相手も１体洗う。
@ENG:

@IDX:11292
@OFF:0x1adf
@SPK:
@JPN:　かと言って、その１体を相手に譲って、自ら敗者に　なるつもりはない。
@ENG:

@IDX:11293
@OFF:0x1b31
@SPK:
@JPN:　お互いがお互いの隙を狙ってピリピリし続ける。
@ENG:

@IDX:11294
@OFF:0x1b7d
@SPK:
@JPN:　ここまで勝負に出る時は見つけられなかった。
@ENG:

@IDX:11295
@OFF:0x1bb7
@SPK:
@JPN:　もしかすると、見逃していたかもしれない。
@ENG:

@IDX:11296
@OFF:0x1bef
@SPK:
@JPN:　……それとも、何かが根本的に間違っているのだろ　うか？
@ENG:

@IDX:11297
@OFF:0x1c47
@SPK:
@JPN:　あいつの隙を見て死体を奪う。
@ENG:

@IDX:11298
@OFF:0x1c73
@SPK:
@JPN:　そして俺は２体の死体を洗う。
@ENG:

@IDX:11299
@OFF:0x1cc9
@SPK:
@JPN:　ちょっと待て。
@ENG:

@IDX:11300
@OFF:0x1ce7
@SPK:
@JPN:　あいつの死体を奪ったら、あいつは自由になる。
@ENG:

@IDX:11301
@OFF:0x1d23
@SPK:
@JPN:　そうしたら、あいつは俺の死体を奪いに来る。
@ENG:

@IDX:11302
@OFF:0x1d6f
@SPK:
@JPN:　……ダメだ。これじゃあ、２体の死体は洗えない。　どうすればいいんだ？
@ENG:

@IDX:11303
@OFF:0x1dd5
@SPK:
@JPN:　２体の死体を洗う方法……。
@ENG:

@IDX:11304
@OFF:0x1dff
@SPK:
@JPN:　２体の死体……。
@ENG:

@IDX:11306
@OFF:0x1e39
@SPK:　２体の
@JPN:…
@ENG:

@IDX:11307
@OFF:0x1e47
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:11308
@OFF:0x1e73
@SPK:
@JPN:死体？
@ENG:

@IDX:11309
@OFF:0x1ea1
@SPK:
@JPN:　　　　　　　　　ざ
@ENG:

@IDX:11310
@OFF:0x1ec1
@SPK:
@JPN:わ
@ENG:

@IDX:11311
@OFF:0x1ecf
@SPK:
@JPN:ざ
@ENG:

@IDX:11312
@OFF:0x1edd
@SPK:
@JPN:わ。
@ENG:

@IDX:11313
@OFF:0x1fba
@SPK:
@JPN:　…………分かってしまった。
@ENG:

@IDX:11314
@OFF:0x1fe4
@SPK:
@JPN:　主催者が俺たちに何をさせようとしているか、理解　してしまった。
@ENG:

@IDX:11315
@OFF:0x2032
@SPK:
@JPN:　そう……２体目の死体は自分で用意しなければなら　ないのだ。
@ENG:

@IDX:11316
@OFF:0x208e
@SPK:
@JPN:　奴の様子を盗み見る。
@ENG:

@IDX:11317
@OFF:0x20b2
@SPK:
@JPN:　奴も下を向いてブツブツ言っている。
@ENG:

@IDX:11318
@OFF:0x20e4
@SPK:
@JPN:　おそらく、出る方法を考え続けているのだろう。
@ENG:

@IDX:11319
@OFF:0x2120
@SPK:
@JPN:　さっきまでの俺と同じように。
@ENG:

@IDX:11320
@OFF:0x2158
@SPK:
@JPN:　だが俺は気づいた。
@ENG:

@IDX:11321
@OFF:0x217a
@SPK:
@JPN:　２体目の死体を確実に洗う方法を……。
@ENG:

@IDX:11322
@OFF:0x21ae
@SPK:
@JPN:　あとは実行に移すだけ。
@ENG:

@IDX:11323
@OFF:0x21d4
@SPK:
@JPN:　失敗は許されない。
@ENG:

@IDX:11324
@OFF:0x21f6
@SPK:
@JPN:　もし失敗すれば、２体目の調達方法を奴に気づかれ　てしまう。
@ENG:

@IDX:11325
@OFF:0x2240
@SPK:
@JPN:　それだけは避けなければならない。
@ENG:

@IDX:11326
@OFF:0x2270
@SPK:
@JPN:　チャンスを待つんだ。
@ENG:

@IDX:11327
@OFF:0x2294
@SPK:
@JPN:　決定的なチャンスを……。
@ENG:

@IDX:11328
@OFF:0x2379
@SPK:
@JPN:　２体目の死体を調達する方法に気づいてから、さら　に数日が経過した。
@ENG:

@IDX:11329
@OFF:0x23cb
@SPK:
@JPN:　奴をじっと観察しながら、１体目の死体を洗う。
@ENG:

@IDX:11330
@OFF:0x2407
@SPK:
@JPN:　奴もこちらを時折チラチラ見ている。
@ENG:

@IDX:11331
@OFF:0x2439
@SPK:
@JPN:　あいつも１体目の死体を洗っている。
@ENG:

@IDX:11332
@OFF:0x246b
@SPK:
@JPN:　いつもと同じ光景。
@ENG:

@IDX:11333
@OFF:0x248d
@SPK:
@JPN:　いつもと同じ状態。
@ENG:

@IDX:11334
@OFF:0x24c1
@SPK:
@JPN:　あいつは俺の死体を奪うチャンスを窺っている。
@ENG:

@IDX:11335
@OFF:0x24fd
@SPK:
@JPN:　俺も２体目を手に入れるチャンスを窺っている。
@ENG:

@IDX:11336
@OFF:0x2559
@SPK:
@JPN:　　　　　　　　　ざ
@ENG:

@IDX:11337
@OFF:0x2579
@SPK:
@JPN:わ
@ENG:

@IDX:11338
@OFF:0x2587
@SPK:
@JPN:ざ
@ENG:

@IDX:11339
@OFF:0x2595
@SPK:
@JPN:わ。
@ENG:

@IDX:11340
@OFF:0x266e
@SPK:
@JPN:　唐突に背筋を寒気が駆け上がった。
@ENG:

@IDX:11341
@OFF:0x269e
@SPK:
@JPN:　違う。
@ENG:

@IDX:11342
@OFF:0x26b4
@SPK:
@JPN:　いつもと違う。
@ENG:

@IDX:11343
@OFF:0x26d2
@SPK:
@JPN:　麻痺しかけている脳細胞に警報ランプが点る。
@ENG:

@IDX:11344
@OFF:0x271a
@SPK:
@JPN:　俺自身は気づかなかった微妙な差異を、俺の本能は　感じ取ったらしい。
@ENG:

@IDX:11345
@OFF:0x276c
@SPK:
@JPN:　何が違うのかは全く分からない。
@ENG:

@IDX:11346
@OFF:0x279a
@SPK:
@JPN:　何も変わってないように見える。
@ENG:

@IDX:11347
@OFF:0x27c8
@SPK:
@JPN:　だがしかし、俺の本能は告げている。
@ENG:

@IDX:11348
@OFF:0x27fa
@SPK:
@JPN:　いつもと違う……と。
@ENG:

@IDX:11349
@OFF:0x282a
@SPK:
@JPN:　何が違うというんだ？
@ENG:

@IDX:11350
@OFF:0x284e
@SPK:
@JPN:　俺もあいつもいつも通り死体を洗っている。
@ENG:

@IDX:11351
@OFF:0x2886
@SPK:
@JPN:　俺はあいつを窺い、あいつは俺を窺う。
@ENG:

@IDX:11352
@OFF:0x28ba
@SPK:
@JPN:　ここ何日も繰り返されてきた光景。
@ENG:

@IDX:11353
@OFF:0x28ea
@SPK:
@JPN:　俺の狙いはあいつの死体。
@ENG:

@IDX:11354
@OFF:0x2912
@SPK:
@JPN:　あいつの狙いは俺の死体。
@ENG:

@IDX:11355
@OFF:0x293a
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:11357
@OFF:0x2970
@SPK:　……俺の
@JPN:…
@ENG:

@IDX:11358
@OFF:0x297e
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:11359
@OFF:0x2992
@SPK:
@JPN:死体？
@ENG:

@IDX:11360
@OFF:0x29b8
@SPK:
@JPN:　しまった！！！
@ENG:

@IDX:11361
@OFF:0x29d6
@SPK:
@JPN:　なぜ俺しか気づかないと思い込んでしまったんだ。　
@ENG:

@IDX:11362
@OFF:0x2a26
@SPK:
@JPN:　俺が気づいたんだ。
@ENG:

@IDX:11363
@OFF:0x2a48
@SPK:
@JPN:　あいつに気づけないはずはない。
@ENG:

@IDX:11364
@OFF:0x2a76
@SPK:
@JPN:　あいつが狙っているのは……俺の死体。
@ENG:

@IDX:11365
@OFF:0x2aaa
@SPK:
@JPN:　俺の洗っている死体ではなく、俺自身の死体！！
@ENG:

@IDX:11366
@OFF:0x2af8
@SPK:
@JPN:　死体なんか洗ってる場合じゃない。
@ENG:

@IDX:11367
@OFF:0x2b28
@SPK:
@JPN:　あいつを監視してないと、俺がやられちまう。
@ENG:

@IDX:11368
@OFF:0x2b82
@SPK:
@JPN:　！！！！！
@ENG:

@IDX:11369
@OFF:0x2b9c
@SPK:
@JPN:　み、見てる！？
@ENG:

@IDX:11370
@OFF:0x2bba
@SPK:
@JPN:　あいつが俺を見ている！
@ENG:

@IDX:11371
@OFF:0x2bfa
@SPK:
@JPN:　あの目は気づいた目だ。
@ENG:

@IDX:11372
@OFF:0x2c20
@SPK:
@JPN:　俺が気づいたことに気づいたんだ。
@ENG:

@IDX:11373
@OFF:0x2c50
@SPK:
@JPN:　どうする？　どうする？
@ENG:

@IDX:11374
@OFF:0x2c80
@SPK:
@JPN:　俺もあいつも、死体を洗う手を止めたまま睨み合い　を続ける。
@ENG:

@IDX:11375
@OFF:0x2cca
@SPK:
@JPN:　そこにあるのは殺意、疑念、焦燥、不安……。
@ENG:

@IDX:11376
@OFF:0x2d04
@SPK:
@JPN:　どちらが先に動くか。
@ENG:

@IDX:11377
@OFF:0x2d28
@SPK:
@JPN:　どうしたら相手を出し抜けるか。
@ENG:

@IDX:11378
@OFF:0x2d56
@SPK:
@JPN:　視線で相手を威嚇しながら、頭の中で生き残るため　の計算をする。
@ENG:

@IDX:11379
@OFF:0x2da4
@SPK:
@JPN:　目を離したらやられる。
@ENG:

@IDX:11380
@OFF:0x2dca
@SPK:
@JPN:　やらなければやられる。
@ENG:

@IDX:11381
@OFF:0x2df0
@SPK:
@JPN:　それだけが心を支配していた。
@ENG:

@IDX:11382
@OFF:0x2e2c
@SPK:
@JPN:　やるか、やられるか。
@ENG:

@IDX:11383
@OFF:0x2e50
@SPK:
@JPN:　ただジリジリと時間だけが過ぎていく。
@ENG:

@IDX:11384
@OFF:0x2e84
@SPK:
@JPN:　どうする？
@ENG:

@IDX:11385
@OFF:0x2e9e
@SPK:
@JPN:　どうする？
@ENG:

@IDX:11386
@OFF:0x2eb8
@SPK:
@JPN:　どうする？
@ENG:

@IDX:11387
@OFF:0x2ee4
@SPK:
@JPN:　頭の中に渦巻くのは、あいつを殺す方法。
@ENG:

@IDX:11388
@OFF:0x2f1a
@SPK:
@JPN:　武器になるのはデッキブラシ一本。
@ENG:

@IDX:11389
@OFF:0x2f5a
@SPK:
@JPN:　このままじっとしていても消耗するだけ。
@ENG:

@IDX:11390
@OFF:0x2f90
@SPK:
@JPN:　そのうち、あいつを殺す力さえ出なくなってしまう　かもしれない。
@ENG:

@IDX:11391
@OFF:0x2fde
@SPK:
@JPN:　やるなら今。
@ENG:

@IDX:11392
@OFF:0x2ffa
@SPK:
@JPN:　今ならあいつを一撃で殺せるかもしれない。
@ENG:

@IDX:11393
@OFF:0x3044
@SPK:
@JPN:　デッキブラシを握る手にぎゅっと力を込める。
@ENG:

@IDX:11394
@OFF:0x307e
@SPK:
@JPN:　すると、奴の拳もきゅっと動いた。
@ENG:

@IDX:11395
@OFF:0x30c0
@SPK:
@JPN:　早く決めないと先を越されるかもしれない。
@ENG:

@IDX:11396
@OFF:0x30f8
@SPK:
@JPN:　条件は同じ。
@ENG:

@IDX:11397
@OFF:0x3114
@SPK:
@JPN:　だったら先に動いたほうが有利……。
@ENG:

@IDX:11398
@OFF:0x315a
@SPK:
@JPN:　…………よし。
@ENG:

@IDX:11400
@OFF:0x327b
@SPK:　うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー！！！！！
@JPN:　病院の地下から響く声は、奇妙で絶妙なユニゾンを　奏でていた。
@ENG:

@IDX:11402
@OFF:0x3391
@SPK:　　　　　肢体を洗う・おまけシナリオ
@JPN:　　　　エンド４　『アカギの鼻も今宵限り』
@ENG:

@IDX:11403
@OFF:0x3462
@SPK:
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:11404
@OFF:0x3494
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:11405
@OFF:0x34c2
@SPK:
@JPN:　……。
@ENG:

@IDX:11406
@OFF:0x354c
@SPK:
@JPN:　あ、あれ？
@ENG:

@IDX:11407
@OFF:0x3566
@SPK:
@JPN:　なんか、ずいぶん長い夢を見ていたような……。
@ENG:

@IDX:11408
@OFF:0x35a2
@SPK:
@JPN:　でも……どんな夢だかはっきりしない。
@ENG:

@IDX:11409
@OFF:0x35e6
@SPK:
@JPN:　すさまじい疲労感。
@ENG:

@IDX:11410
@OFF:0x3608
@SPK:
@JPN:　すさまじい嫌悪感。
@ENG:

@IDX:11411
@OFF:0x362a
@SPK:
@JPN:　すさまじい倦怠感。
@ENG:

@IDX:11412
@OFF:0x364c
@SPK:
@JPN:　すさまじい脱力感。
@ENG:

@IDX:11413
@OFF:0x3680
@SPK:
@JPN:　言葉では言い表せないが、極度に憂鬱な気分。
@ENG:

@IDX:11414
@OFF:0x36ba
@SPK:
@JPN:　理由は分からない……なぜだ？
@ENG:

@IDX:11415
@OFF:0x36f8
@SPK:
@JPN:　……って、もうバイトの時間じゃないか。
@ENG:

@IDX:11416
@OFF:0x372e
@SPK:
@JPN:　早く行かないとまずい！
@ENG:

@IDX:11417
@OFF:0x3754
@SPK:
@JPN:　それに！　クーラーの修理も頼まないとっ！
@ENG:

